福岡や佐賀両県で五つの結婚式場を展開する「アルカディア」(福岡県久留米市)の事業停止で、式を挙げられなくなったカップルの役に立てれば、と動き出した人たちがいる。
福岡市地下鉄の西新駅近くにスタジオを構える、フォトグラファーの秀島望さん(39)もその一人だ。アルカディアで式を申し込んでいたカップルを対象に、最大2時間の撮影プラン(平日4万4千円、土日祝5万5千円)を無償で提供する。
26日午前、破産申請のニュースをみて「おおごとだなと思った」。自分に何かできることはないか。そう考えて、数十分後には、「福岡市の撮影スタジオです。ドレスも無い小さなスタジオですが、何かお力になれたらと思い、今日から1年間、無料にて撮影させていただきます!」とSNSに投稿した。
27日時点で11件の問い合わせがあり、3月1日に早速、撮影の予定が入ったという。SNSの投稿をみて、面識のないネイリストや美容師などからも、「お手伝いできることがあれば」と連絡があり、連携を始めた。
問い合わせのあったお客さんからは「落ち込んでいましたが、少し明るい気持ちになれました」と声をかけられた。
秀島さんは言う。「SNSをみて、シェアしてくださった皆さんのおかげで、11組の方にまで情報が届いた。やっぱり、お客様に喜んでいただきたい。ちゃんといい写真が撮れたなって、納得できるような写真が撮れたらなと思っています」
問い合わせはインスタグラムのダイレクトメッセージから(https://www.instagram.com/hideshimaphoto_nishijinstudio/)。